適正露出をヒストグラムから見る方法を前回の記事で紹介しました。
最もセオリーなヒストグラムの見方なので今回はもっと踏み込んだ紹介していきます。
ヒストグラムの仕組みやセオリーが知りたい人は前回の記事へ!
露出のおさらい
ヒストグラムでは露出、コントラストの確認ができます。
まずは、露出について前回のおさらいを簡単にしていきましょう。
- 露出とは、センサーに取り込まれる光の量
- 光が少ない時は露出アンダーと呼ばれ映像が暗い
- 光が多い時は露出オーバーと呼ばれ映像が白っぽい
- 光の量はシャッタースピード、F値(絞り値)で調整しISO感度で電子的に補正することもできる
- センサーサイズの大きさによって取り込まれる光の量は違う
この5つの特徴は覚えてください。詳しくは関連記事を参照!
ヒストグラムの見方
グラフを読むときはまず縦軸、横軸が何を表しているかを知ることが必要です。
- 縦軸:ピクセル数
- 横軸:ピクセルの明るさ
縦軸がピクセル数、横軸がピクセルの明るさがわかったところで次は見方を紹介していきましょう。
まず、横軸のピクセルの明るさから解説していきます。
横軸の見方
ヒストグラムの左側がシャドー(暗い部分)、右側がハイライト(明るい部分)です。
ヒストグラムの山が左に寄っている時は映像は暗く右に寄っていれば映像は明るくあります。
注意する点は左右のグラフからはみ出している場合、黒つぶれ、白飛びになることです。
白飛び、黒つぶれはなぜダメなのか
撮影において黒つぶれ、白飛びは原則NG!ダメな理由を簡単に解説します。
まず知っておくべきことは白飛び、黒つぶれは修正できないということです。
映像を構成する最小単位のピクセルには明るさ、色のデータが保存されていますが白飛び、黒つぶれの場合このデータが保存されていない状態になります。
つまり後で修正しようとしてもデータがないため修正できないということになります。
白飛び、黒つぶれがダメな原因はこれです。
縦軸の見方
縦軸はピクセルの明るさを合わしています。つまりヒストグラムにできる山が高い所がこの映像で最も表示される明るさということです。
その山が横軸のどこにあるかで明るい映像か、暗い映像かを判断します。
ヒストグラムでコントラストの強弱がわかる!
コントラストもヒストグラムからわかります。
明暗の差
コントラストが強い映像はハイライトとシャドーが強調され描写がくっきりします。逆にコントラストが弱い映像は中間色が強調され映像はぼんやりとします。
コントラストは明暗の差つまり、ハイライト側とシャドー側どちらにも山があるヒストグラムがコントラストが強いということになります。
逆にコントラストが弱い場合のヒストグラムは中央に山があることになります。
まとめ
- ヒストグラムの縦軸はピクセルの数、横軸はピクセルの明るさを表している。
- 白飛び、黒つぶれはピクセルの色、明るさの情報が保存されていないため修正がきかない
- コントラストとは明暗の差(明るいところと暗いところがはっきり写る)
- ヒストグラムの左右に山がある場合はコントラストが強く中央に山がある場合はコントラストが弱い映像になる。
ヒストグラムが読めると他の人よりちょっとだけ優越感を味わえるかも!(笑)
皆さんの素敵なカメラライフを応援します。
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