はじめまして、最近始めたブログで勉強のモチベーションが上がっている管理人ふみです。
職業は看護師をしています。
仕事中はわからないことだらけで日々、勉強不足を感じています。
ブログを通して自分の知識量を増やしている最中です。
今回は医療器具の話をしていきます。
看護師のみなさん、学生の頃って医療器具の講義ってありましたか?
おそらく無いでしょう。
医療器具って現場に出てから覚えないといけない知識です。
でも、医療器具をあまり使わない科や病棟ではいつまでも学ぶ機会が訪れないでしょう。
でも、経験値豊富なベテラン看護師の先輩に急変時にいきなり「○○持ってきて!速く!」なんて言われたことありませんか?
言われた医療器具がわからず恥ずかしい、もしくは悔しい思いをした人もいると思います。
そうならないために今回は最低でも知っておかなければならない医療器具について記事にしていきます。
医療器具の種類
医療器具の種類ってたくさんあって困りますよね。
マニアックな物もありますし。
何から知ればいいの~という方に向けて、どの科で働いても知っておかなければいけない医療器具の種類をリストアップしていきます。
一度に数を多く説明してもあまり頭に入らないと思うので(ぼくがそうなので(T-T))
- メス
- 剪刀(せんとう)
- 鉗子
- 鑷子
以上のメジャーどころ4種類だけにします。
こんなの知っているよという方はいずれ、外科でよく使う医療器具や、急変時必要な医療器具、気管挿管に必要な医療器具などを記事にする予定なのでどれか気になる医療器具の時にまた読んでください。
なるべく早くに記事にする予定ですのでbent工房をまめにチェックくださると嬉しいです。(笑)
メス
実は医療器具で一番知名度がある器具ってメスじゃないでしょか?
医療系のドラマや漫画では必ず出てきますよね?
ちなみにメスはオランダ語らしいです
メスには円刃と尖刃があります
文字でだいたいイメージできると思います。円刃(えんじん)は刃の先端が丸くなっていて尖刃(せんじん)は鋭くとがっています。
メスって手術でよく使われる医療器具ってイメージですけど実際はほとんど使われないみたいです。
実際に皮膚を切るのによく使う医療器具は剪刀(はさみ)が多いみたいです。
あとはメスには番号がついていることと取り替え式の刃を使っていることが多いです。
手術室の看護師以外はあまり見る機会が少ない医療器具なのではないでしょうか?
剪刀(せんとう)
はさみのことです。剪刀はおそらくどの科にいても知っていなければいけない医療器具ではないでしょうか?
剪刀の種類
- クーパー剪刀
- メイヨー剪刀
- メッツェンバウム剪刀
クーパーって名前しか知らない~(T-T)という人はいませんでしたか?
ではそれぞれの特徴を紹介していきます。
クーパー剪刀
- 刃先が曲型
- 先端部は丸く幅が広い
- 大体14cm程度の長さ
- 産婦人科や外科でよく使われる
刃先が曲型(丸い)ということで皮膚を傷つけずに切ることできます。
筋膜や靱帯などの硬い組織や厚い組織を切ることが得意です。
糸などを切るときにも使われる。
メイヨー剪刀
クーパー剪刀とよく似ているが刃先が尖っている。
硬い組織や厚い組織を得意としていることも同じ。
整形外科でよく使われる
メッツェンバウム剪刀
- 先が細く薄い
- 細かい組織を切るときに使う
- 組織の剥離にも使う
メッツェンバウム剪刀は切ることと組織の剥離にもよく使われる
開腹手術全般で使用される。
鉗子
鉗子の形状は、はさみによく似ていますがラチェット機能があり組織や血管、チューブなどを挟んだままにすることができます。
鉗子は手術や、気管挿管など様々な用途で使われます。
今回は、コッヘルとペアンの王道(?)2種類です。
よく似たコッヘルとペアンなので間違いの無いよう特徴を覚えてください。
鉗子の種類
- コッヘル鉗子
- ペアン鉗子
コッヘル鉗子
- 先端に鉤がついている
- 脚の部分に溝が付いている
- チューブをはさむと鉤で破損する恐れがある
- 鉤が付いているため外れるリスクが少ない
ペアン鉗子
- 先端に鉤がない
- 脚の部分に溝がない
- チューブなどをはさむことが出来る
コッヘル鉗子とペアン鉗子共通する特徴
- ラチェット機能がある
- 曲型・直型(刃先が曲がっているか真っ直ぐか)がある
- 手術の止血や組織の剥離に使われる
鑷子
ピンセットのように組織やリンパ、血管などを把持できる。
鑷子もどの科でも良く使われるため違いや特徴を覚えておきましょう。
鑷子にはそれぞれ有鉤鑷子・無鉤鑷子があることも覚えておくといいでしょう。
鑷子の種類
- ドべーキー鑷子
- アドソン鑷子
- マッカンドー鑷子
ドベーキ鑷子
- 把持面に縦溝と辺縁(縦溝の周辺)に鋸刃がついている
- 掴んだら離れにくいため細かい血管を把持することに向いている
アドソン鑷子
- 先端が細く小さい力で組織をピンポイントで掴める
- 持ち手が太くなっている
- 細かい操作に向いているため真皮の縫合に使われる
- 比較的浅い創に使われる
マッカンドー鑷子
- アドソン鑷子より細い
- 細かい操作に向いている
- アドソン鑷子より深い創の把持ができる
学ぶ機会の少ない医療器具の話まとめ
医療器具に限らず用語や技術って覚えておかないと現場で恥をかくだけでなく急変対応するときにも困ります。
1分1秒争うときに鑷子と鉗子どっちがどっちだっけ?剪刀ってなに?とならないようにしましょう。
いきなり大量の知識を頭に入れるのって難しいしすぐ忘れてしまう。
無理ない範囲でこつこつと1日1用語でも1種類の医療器具でも覚えていくといざという時に焦らなくていいですよ。
というぼくも、ブログをする前は仕事が終わった後はゆっくりと休みたいし、休日は仕事のことなんか考えたくなかったです。
でも毎日10分から30分くらいは勉強する習慣を身につけるとだんだんと慣れてきて苦痛を感じなくなってきます。
仕事中にも知っていることが増えてくると結構楽しいときもありますしね。
何事もこつこつ継続することが大切です。
このブログを読んでくださったみなさんこれからも一緒に頑張りましょう。
看護師にとって勉強は一生ついてまわるものです。
楽しく自分のペースで学べるように一緒に頑張りましょう。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
ではまた~
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